37. てんままんざい

このあいだ天満へいってきましてね
 あんたはしじゅう天満いってますがな
そやけど、天満というのは、ほんまに天満でね
 それはそう
天満の駅おりると、それはもうほんまに天満なんですわ
 ほんとにね
ほんで、あのろうじを歩いていくと、いよいよ天満なんですわ
 ほんとにね
東京の空もせまいか知らんけど、天満の空はいよいよせまい
 熱でもありますんか
ほんでぼくは考えたね
 夕ご飯なんにしよかと
天満の天満なる天満は、いずこより来たるやと
 やっぱり熱測りなはれ
そして、はたと思いついたのが
 そのはなし長いんやったら、いっぺん鍋の火、止めてきまっさ
天満の天満なる天満は、ただ天満の内より来たる
 豆、焦げんやろか
ただいまはご清聴、御礼もうしあげます

 

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