34.(21世紀の)厭世家の誕生日

 誕生日だった。ものをもらうのは、それほどうれしくない。いらないものならもてあますし、欲しいものなら自分で買う。
 言葉はうれしい。他人の誕生日をおぼえていて、メッセージをおくるというのは、並たいていの手間ではない。ありがとうございます。

 ひょっとしたら、知らないうちに人生の折り返し点をすぎていたのではないかと思うことがある。
 たぶん、それを確信したとき人は老人になるのだろう。それは悪いことではない。

 

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